BOLTED

完璧なボルト締結を目指す

【FAQ】ノルトロックのメリットはどういうところ?

ノルトロックのメリットは
どういうところ?

※本記事は1月18日配信の無料メールマガジン「BOLTEDジャーナル」にてご紹介したものです。メールマガジンのご登録はこちらから。

 

「緩み止め」と考えると、ノルトロックを理解できない

矛盾しているように感じるかも知れませんが、ノルトロックワッシャーはボルト/ナットの緩みを

物理的に防止することが第一の目的です。しかし「緩み止め製品」かと言われると、メーカーとして

はNOと回答したくなるのです。その理由はノルトロックをお使いいただくことでお客様にもたらせ

るメリットと深く関係しています。

 

緩みを防ぐのは当たり前のこと

ボルト締結の安全性向上をサポートする立場として、最も危険で最もありふれた事故原因である

「緩み」を防ぐのは、ある意味では当然のことと言えます。他の緩み止め製品は、それが偏芯式の

ロックナットであろうとねじ山にスリットを利用して噛みつくタイプのナットであろうと、摩擦を

利用しています。ですが摩擦を利用する(摩擦係数を向上させる)ことで緩みの対策を行うという

コンセプトは、単に「緩みにくい」状態を作っているだけで「緩みを防止する」こととは意味が少し

違って来ます。加えて摩擦を増大させると作業負荷も増してしまい、作業時間が延びてしまいます。

メンテナンスでの取外しが難しくなる点も、同じく大きなデメリットとなります。

 

ノルトロックの最大のメリットは、「摩擦に依存せず、物理的に緩みを防止すること」です。1982年

に世界で初めてこのウェッジロック機構を開発・製品化することで生まれたノルトロックは、まず

この点に大きくフォーカスして製品の改良を重ねて来ました。しかしそれによるお客様側のメリット

には、単に緩みが無くなるというだけでなく、多くのポジティブな副作用が生まれます。

 

摩擦に依存しないため、締結部に潤滑油が使用できる
→潤滑が必要でワイヤーロックや折り曲げ座金しか選択肢が無かった締結部にも使用可能
→低いトルクで必要軸力が得られるため、作業効率(=コスト)が向上
→摩擦係数を最低限に抑えることでバラつき幅が最小化され、軸力精度が大幅に向上
→ねじ嵌合部や座部の摩耗・ダメージを大きく軽減し、ボルト/ナットの再利用性も向上

 

リアリスティックにコストメリットを考える

生々しい切り口で見てみると、ノルトロックワッシャーは当然、一般的な平座金より高額になって

しまいます。ですが、多くの緩み止めナットと同程度の価格帯で入手することができるものでも

あります。コストについて考える時、一昔前までは殆どの方がここで思考停止し、これ以上の考察を

行いませんでした。しかし、多くの新技術が台頭して業界環境がかつてないスピードで変わって行く

今日では、エンドユーザー様が経済的な持続可能性を強く求めるようになっています。つまり、

メンテナンスコストの削減です。鉄道事業者や電力会社を例に取るまでもなく、維持費を低減する

ことは今や死活問題となって来ているのです。読者の皆さまの中にも、この点をシビアにお客様から

迫られているという方は大勢いらっしゃるのではないでしょうか。

 

ノルトロックワッシャーの第二のメリットは、スーパーボルトボルタイトエクスパンダー・

システムという他のノルトロックグループが供給する製品と同じく「メンテナンスコストを削減

できる」点です。ユンカー振動試験でご覧いただけるように、緩みを物理的に許さないノルトロック

は、単純にメンテナンス項目から「増し締め作業」を無くしてしまうことができます。既に見た

ように、締結部に潤滑油が使えるようにすることで、大幅に作業効率を向上させ、ボルト等の他の

締結部材の再利用性も損ないません。また、ノルトロックワッシャー自体も再利用が可能である

ため、この点もメンテナンスコスト削減に寄与できます。

 

また別の観点から、ノルトロックワッシャーにはノルトロックグループの他製品とも共通した大きな

メリットがあります。それは「作業者の技能に依存せず、誰が作業しても同じ効果が得られる」と

いう点です。特にワイヤーロックや折り曲げ座金を使用する場合、仕上がりが甘くなってやり直し、

というパターンがあります。元々が作業を食う作業である上に、やり直しまで行うと作業効率は

相当に低くなってしまいます。ノルトロックワッシャーは座金と同じくボルト軸に通して締め付ける

だけの作業となるため、この類の懸念はありません。また、この道30年のベテランが締め付けても、

昨日入った新人作業者が締め付けても、同じ緩み止め効果が得られます。これは、遠く離れた地方等

の意思疎通が難しい現場に落とし込む際にも大きなメリットとなり得るばかりか、海外でメンテ

ナンスが行われるケースでもヒューマンエラーのリスクを最小化することができます。

 

メンテナンスコストが削減できる
→メンテナンス項目から「増し締め」を無くすことができる
→上述の通り、潤滑油の使用で作業効率を向上させられる
→ボルト軸に通して締めるだけなので、作業工程を増やさない
→ボルト・ナット等の他の締結部材の再利用性を損なわない
→ノルトロックワッシャー自体が再利用可能(限度回数は締結軸力によって変わります)

高い再現性
→不完全な作業によるやり直しを無くすことができる
→熟練者でも新人でも同じ効果が得られる
→遠く離れた地方や海外等、意思疎通が難しい先でメンテを行う場合にも有利

 

ノルトロックを使うメリットは製品だけではない

ノルトロックジャパンの営業技術員は、入社後長い期間、ボルト締結の専門知識のトレーニングを

受け、習得した知見をお客様とのお話の中で役立てるだけでなく、更に深い知見を有するエンジニア

がお客様をサポートします。必要であれば実際に現場に伺い、「ボルト締結とはそもそも何か」と

いったセミナーを開催したり、超音波軸力計を用いて実際に現場でどの程度締結力にバラつきが

起こっているかを検証したり、VDI2230の計算を行ってお客様が設計されたボルト締結体の安全性

評価を行ったり、有限要素法による解析で事故原因を究明したりすることも可能です。

大阪にあるテクニカルセンターでは、実際に使用される締結部材と相手材を使用して振動試験を

行ったり、算出されたトルクで締結した時に本当に必要軸力が出ているのかロードセルによる測定で

検証したりといった各種試験も行っています。ノルトロックワッシャーに限らず、ノルトロック

グループの製品を採用いただくということは、これらのテクニカルサポートを受ける権利を手に

することも意味しているのです。

 

私たちは常にお客様が設計・製造されている機器、実際に使用されている設備をボルト締結の観点

から一つ上のレベルに引き上げるお手伝いができるよう活動しています。実際に国内でも、多くの

事業者様や設備機器メーカー様に私たちのテクニカルサポートを提供しており、単に部材を納める

メーカーではなく、パートナーとして安全で持続可能なものづくりをお手伝いしています。

 

 

ボルト締結に関するご相談・ご質問がありましたら、いつでも下記までお問合せください。ノルトロックのエキスパートがお客様の課題を共に解決するお手伝いをいたします。

お問合せ✉:nlj@nord-lock-jp.com

* All fields required. Email won't be shown.