【THE EXPERTS】潤滑剤の利点

Q:油圧テンショナーやスーパーボルトマルチ・ジャックボルトテンショニングでの潤滑剤の必要性は?

A:旧来通りのスパナでナットを回して締め込む方法では、ねじの勘合部やボルト頭部の座面など、摩擦が発生する箇所が非常に多くなるため、潤滑剤は非常に重要です。ボルトに必要な軸力を与えるための締め付けトルクのうち、約90%が摩擦によって奪われてしまうためです。
 
 
一方で、「ボルタイト」のような油圧テンショナーを使用して締結物に締付力を発生させる際には、ボルトやスタッドを油圧で直接引き伸ばすため、潤滑剤の影響は受けません。テンショニング法におけるボルトを引き伸ばす力は軸方向に発生してそのまま軸力に転化されるため、トルク法のように回して締め込む必要がないのです。油圧でボルトを引き伸ばした後は、ナットを着座させる際の最小限の摩擦のみを考慮すれば良いことになります。

つまり、ナットを回転させて締め込む締結方法ではないため、潤滑剤を使用して摩擦係数を低減する必要が無いのです。摩擦を考慮する必要が無いということは、想定通りの軸力を正確に得ることであり、摩擦による摩耗が無いため再利用時にも初回同様の締結精度が期待できます。

また、「スーパーボルト」のマルチ・ジャックボルトテンショナーを使用する際は、メインスタッドのねじ部に潤滑剤を塗布しても締結時の軸力に影響はありません。但し、取外し時のかじり・焼き付きを考慮すれば、潤滑剤の使用は勿論好ましいと言えます。

しかし、スーパーボルトで潤滑剤の必要性がより明白になるのは、ナットボディに配置された各ジャックボルトのねじ部および先端への適切な潤滑剤塗布です。スーパーボルトを使用する上で、適切な潤滑剤の塗布は発生軸力の精度と再利用時の再現性を維持するために非常に重要です。スーパーボルトは主に、摩擦係数が低くバラつきの少ない締結部に適した専用のグラファイト系潤滑剤(写真右上:JL-G)を使用しています。

スーパーボルト付属のジャックボルトには、専用の潤滑剤が予め塗布されています。この専用潤滑剤は、各ジャックボルト先端に塗布していただくため、製品に同梱されています。取外し後の再取付時にも、適正に軸力をコントロールするため、潤滑剤を再度塗布する必要があります。

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