Our History

Our History

1982年にスウェーデンで設立されたノルトロックグループは、30年以上もの長い間、高品質で安全、そして革新的なボルト締結ソリューションを提供してきました。お客様に寄り添いサポートすることを第一としている私たちは、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各地に支社を保有しており、その他にも世界中のあらゆる地域で信頼できる指定代理店を通じてサポートを行っています。

ノルトロックグループは、ストックホルム証券取引所に上場している投資会社ラトゥール(Investment AB Latour)の完全小会社です。投資会社ラトゥールはグループ拡大に積極的に取り組み、業界最高のボルト締結ソリューションをお客様に提供し続けるという私たちの目標をサポートしてきてくれました。2011年には米国のスーパーボルト社とスイスのフォルシュパンシスティーム社(現在のノルトロック AG)、2015年にはイギリスの油圧式ボルトテンショナーのトップ企業であるボルタイト社、2016年にはスウェーデンで革新的な可動部摩耗へのソリューションを生み出したエクスパンダー・システム社が同グループに参加しました。

これらの拡大により、世界で最も革新的で信頼性の高いボルト締結技術がノルトロックグループに集結しました。これらのテクノロジーを組み合わせることで、世界中のお客様の直面するいかなるボルト締結課題にも、安全で効果的なソリューションをお届けします。

Superbolt

1974年、米国のシュタインボック・マシナリー社は米国内の製鉄大手USスチール社より、鋼管製材設備に使用される新型の金属裁断機の設計・製造を委託されました。旧型の裁断機は毎日数本の裁断ブレード交換を要しており、そして2、3週間に1度の割合で故障していたのです。

当時のシュタインボック・マシナリー社の社長ロルフ・シュタインボックは、旧型が抱えていた問題を大きく低減する金属裁断機を開発することに成功し、日課となっていたブレード交換は週に1度で済むようになりました。しかし、厄介な問題が1つ、残されていました。裁断機は運転中常に回転しているため、ボルトが緩んでしまうのです。メンテナンスにあたる作業者たちは、この人間の力では締め込むことができない大きなサイズのボルトを増し締めするため、定期的に緩んだボルトに巨大なレンチを引っ掛け、スレッジハンマーを叩きつけて増し締め作業を行う必要があったのです。これが大きな問題でした。

ある日、またボルトが緩んでいるという現場へ足を踏み入れた時、シュタインボックは突然閃きます。

「この大きなボルトを締め込むトルクを、いくつかの小さなトルクに分散させられないか?」

彼はすぐに、5/8インチ(15.875mm)の小さなボルトが頭部にぐるりと配置された2インチ(101.6mm)のボルトのスケッチを描いてみました。そしてその下には小さなボルトの圧力から相手材を保護するための、硬度を上げた特殊なワッシャーが描かれていました。

このアイデアに感心したUSスチールのメンテナンス作業者たちは、ボルトに加工を施してシュタインボックのアイデアを形にし、試験を重ねた上で製品として採用することになりました。以降この独特の形状を持った5/8インチの大きなボルトが緩みを起こすことはなく、エンドユーザーはメンテナンスコストを大きく軽減できるため、この製品をいたく気に入りました。

シュタインボックはジャックボルトの作用を更に深く研究し、製品を改良しました。そして特許を取得し「スーパーボルト」と名付けたのです。

新たに生まれたこの「スーパーボルト」という製品は、旧来のボルト・ナットからそのまま入れ替える形で取り付けることができ、重工業分野では当たり前と思われていたボルト締結課題の殆どを解決してしまいました。シュタインボック・マシナリー社は、スーパーボルトによって急成長し、やがて一族総出で会社を切り盛りするようになります。ロルフ・シュタインボックは彼の2人の息子、ロバートとアランを会社に引き入れ、この2人の下で会社は更なる成長を遂げて行きます。

2001年にロルフ・シュタインボックが逝去した時、ロバートとアランは10年前と比べて事業規模を3倍に拡大していました。

1988年には、ロルフ・シュタインボックとゲルト・プロークの2人は、スイスのリェータースヴィルにP&Sフォルシュパンシスティーム社を設立しました。設立当初、オフィスはプロークの自宅を使用し、経理はプ ロークの妻に任せられ、設計や製造業務はガレージで行われていました。

この頃からスーパーボルトは、ヨーロッパからライセンス生産のオファーを受けるようになりました。ほどなくしてP&Sの共同創設者であり筆頭株主であるゲルト・プロークの息子、ロバート・プロークがP&Sに加 わり、1993年にはスイスのザンクト・ガレンカッペルにあるオフィスビルに移転を果たしました。2005年には高品質なマルチ・ジャックボルトテンショナーを量産するために新たな工場が建設され、2011年には工場が更に拡大されました。

2011年、ノルトロックグループは米国スーパーボルト社とスイスのP&Sフォルシュパンシスティーム社(現在のノルトロックAG)を買収し傘下に迎え、今日でもスーパーボルトはこの2箇所のみで生産されています。この40年に亘る歴史のおかげで、スーパーボルトは世界中の主要産業において、誰でも簡単に正確な軸力で締結ができる高品質な締結部材として知られるようになっています。

ノルトロックグループとスーパーボルトの運命的な出会いは、どんなに過酷なボルト締結課題でも解決する革新的なテクノロジーを確立し、今日もあらゆる国と地域で安全性・確実性、そして生産性の維持向上に貢献し続けています。

Boltight

ボルタイト社は2001年、従来の油圧式ボルトテンショナーが抱える問題を克服し、真に安全で高効率な締結作業を実現すべく英国で設立されました。しかし、その歴史は1970年代にまで遡ることができます。ボルタイトの設立者であるフレッド・ヒートンは、油圧の力を利用してボルトを直接引き伸ばせば、より均一にそして正確にボルトの締結が行えるのではないかというアイデアを思い付き、世界で初めてそれを形にしました。

設立初期、フレッド・ヒートンは18ヵ月もの歳月を費やしてM20からM100までの締結が可能なボルトテンショナーのラインナップを開発し、誰でも簡単にそれを扱えるよう取扱マニュアルも作成しました。その後、約6ヵ月かけて製品の検証試験を行い、全てのテンショナーが市場に流通できる状態となりました。また、フレッド・ヒートンはそのディテールに強いこだわりを持ち、テンショナーユーザーの使用環境に合わせて製品を積極的にカスタマイズし、可能な限り安全性を高め、作業者が扱いやすいテンショナーを作ることを信条としていました。ボルトテンショナーによる事業計画は当初から英国内だけでなくグローバル市場も視野に入れており、フレッド・ヒートンは世界中でより安全で正確なボルト締結を実現させるべく尽力しました。国外ではまずイタリアでボルトテンショナーに関心を持った企業が販売代理店として製品の取扱を開始し同社は今でもイタリア市場におけるボルタイトのキーパートナーであり続けています。

2001年の設立後、製品の改善とその検証試験を重ねたボルタイトは、2003年に初めて製品の受注を開始します。同社初の受注製品は、標準ラインナップには無い1/2インチサイズのテンショナーでした。このオーダーは滞りなく製造・納品され、ほどなくして新たなカスタム品の案件が舞い込みます。このことでボルタイト社は世界中の市場でテンショナーに何が求められているのかを確信しました。多くの場合、ユーザーの使用環境には特有の条件があるため、製品を柔軟にカスタマイズして現場環境に適合させることが重要となるのです。それに加えてフレッド・ヒートンは既存のテンショナー市場におけるそうした「ギャップ」を埋めて行くことが顧客のメリットとなることに気付いただけでなく、他のテンショナーメーカーの殆どがそうした柔軟なカスタム対応ができず顧客がソリューション探しに時間を奪われるため、対応のスピードが重要になって来るという点にも気付き、それを社風として根付かせました。

以来ボルタイトは、従来のテンショナーが抱えていた「重過ぎる」「油漏れが起こる」という課題を自社開発部品で克服した高い製品レベルと、ユーザーの使用環境に合わせた柔軟かつスピーディーなカスタム対応により、テンショナー市場で唯一のポジションに就くことができました。ボルタイトは現在、例えどれだけ複雑なカスタマイズを要する製品でも、製品設計から納品まで数週間以内に案件を完了する他を寄せ付けないワンストップメーカーとなっています。

2004年にボルタイトは現在のウォルソールに本拠を移し、製品ラインナップも大きく拡充させました。2007年には主に風力発電市場向けに狭所での高軸力締結にも対応可能な一体型製品である「タイフーン」シリーズをリリース。その後、海中作業用の「サブシーテンショナー」も製品ラインナップに加えられました。2015年にボルタイトはノルトロックグループの一員となり、既にグループの一員であったスーパーボルトと共に、油圧式・機械式双方でお客様のボルト締結課題を解決する体制を構築する基盤を築きました。

Expander System

摩耗して緩んだピボットピン、錆びた釘、そして気の 利いたアイデア。エクスパンダー・システム社がスタ ートしたのは、まさにそこからでした。そのアイデア はすぐに画期的なピボットピンとして実を結び、エク スパンダー・システムの原型となる摩耗への完璧な耐 性をもつ製品の基本構造が考案されました。

 

1986年に設立されたエクスパンダー・スウェーデン社は、半永久的に可動部のガタつきを起こさない画期的な ピボットピンを開発し特許を取得した創造性溢れる企業としてすぐに評価を集め、ピボットピン分野での豊富 な経験とノウハウでその評価を固めることに成功しました。エクスパンダー・システムは、既に多くの重機メ ーカーにおいて、延べ何千型もの機種に100万本以上が使用されています。

1987年には、エクスパンダー・システムはアルフレッド・ノーベル財団より開発賞を授与されるという栄誉を 手にしており、その授賞式では何種類ものエクスパンダー・システム製品が世界の有名なボールベアリング製 品と比較検証されている様子が披露されました。

エクスパンダーが北米に進出し、エクスパンダー・アメリカ社が1997年にカリフォルニアに設立されると、そ の成長スピードはますます加速し2006年にはアリゾナ州に工場を建設するまでに至ります。そして2014年後半 には、工場からの物流事情を改善するため、アイオワ州デ・ウィットに工場を移設しました。

アメリカの”へそ”とも言える場所に居を構えるエクスパンダー・アメリカ社は、今でも新たな市場を開拓し、 更に幅広いニーズに対応できる新製品を開発し続け、同様にテクニカルサポートの充実にも力を入れています。

あらゆる使用条件に対応する設計力、テクニカルサポート、現場でのフィールドサポート、そしてエクスパン ダー・システムと従来のピボットピン双方を迅速に納品できる生産体制。これらの点で最先端を行くピボット ピンの権威としてのエクスパンダー社は年々そのポートフォリオを拡大し、事業を成長させています。

エクスパンダー社は、2016年7月にノルトロックグループによって買収され、その傘下に迎えられました。ボ ルト締結分野で画期的な製品と豊富な知見を有するノルトロックグループと、ピボットピン分野で革新的な製 品を生み出し続けるエクスパンダー社のコラボレーションは、お客様の安全性・信頼性を守り、世界をより安 全な場所にするというグループのビジョンを更に充実したものにしてくれます。