bLINKのアート作品は、振動や過酷な気象条件にも耐え、何十年にもわたり存続するよう設計されている
公共インフラというと、私たちはまず日常生活を円滑にするものを思い浮かべるでしょう。橋や鉄道、道路などは私たちがある地点から別の地点へ移動するプロセスを安全に、そして効率化するためのものです。 しかし、そこに芸術的な表現を取り入れることで、公共空間は私たちの内面的な感情や意識に語りかける場にもなり得ます。そしてそれは非常に重要なことです。というのも、私たちが多くの時間を過ごす公共の屋外環境において、心地よく豊かにいるためには、その空間が何を伝えているのかという側面を軽視することはできないからです。

© Katharina Grosse
スウェーデンのヨーテボリにあるオルスクローケン交差点には、こうした考えを体現化した公共インフラプロジェクトの一例があります。このプロジェクトは、人々に語りかける表現によって生活を豊かにすることを明確な目的として設計・建設されました。交通量の多いE6高速道路を跨ぐ鉄道橋に設置された作品「bLINK」は、スウェーデンのアーティストであるカタリーナ・グロッセによって制作され、灰色に覆われた交通結節点の中に、鮮やかなピンクと複雑なスチール構造の鉄骨を吹き込んでいます。
3階建ての建物に匹敵する高さ、35トン越えの重量で、圧倒的なスケールを持つこの作品の建設および設置には、多くの課題が伴いました。カタリーナ・グロッセの構想を現実のものにする任務を担ったのは、HAHNER® Technik GmbH & Co. KGでした。
HAHNER社はbLINKの設置においてどのような施工上の課題に直面し、またそれらを克服するうえでノルトロックワッシャーがどのように役立ったのでしょうか。
あらゆる面で理想的な選択
当然のことながら、交通ジャンクションの中心部、しかも橋の上に設置されるアート作品は、絶え間なく行き交う車や列車による振動、動的荷重にさらされます。そのため、HAHNER社のエンジニアリングチームは、いかなる強い振動に対しても「bLINK」の構造体と、そこを通行する人々の安全を確保できる締結ソリューションを見つけ出す必要がありました。
「今回の構造においては、いわゆる“振動問題”が確実に存在していました」と、HAHNER社のマネージングディレクターであるベルンハルト・ハーナー氏は語ります。
いくつかの解決策を検討した結果、ハーナー氏は最終的にノルトロックを採用、中でも「254SMO®製ノルトロックワッシャー」(サイズM6、M8、M10)を選定しました。この決定の背景には、過酷な産業分野におけるボルト締結の安全性を確保するうえで、ノルトロックが実証してきた卓越した性能がありました。しかし、それだけが理由ではなかったと、ベルンハルト・ハーナー氏は言います。

「ノルトロックは、組み立てプロセスにおいて最も簡単で、時間効率の高いソリューションでもあることが分かりました。元の設計のどの部分についても再設計や見直しを行う必要がありませんでした。つまり、まさに “プラグ・アンド・プレイ” の状態で導入でき、すでに複雑な構造をさらに複雑化にせずに済みました。」
254SMO®製ノルトロックワッシャーのもう一つの重要なメリットは、CEマーキングを取得している唯一のステンレス製緩み止めワッシャーである点です。そのため、HAHNER 社をはじめとする施工者は、厳格な品質基準に適合した部品を使用しているという安心感を得ることができます。
気候というもう一つの課題
HAHNER社が考慮しなければならなかったもう一つの課題は、ヨーテボリ特有の、多様で変化の激しい気候が「bLINK」に与える影響でした。この地域では気温が急激に大きく変化するため、比較的薄いアルミニウム板は鉄骨構造よりも大きく膨張することを認識していました。そのため、パネルと構造体の間には、ある程度の滑りを許容できるベアリングが必要でした。
「ノルトロックのチームは、bLINKのボルト締結部におけるベアリングを適切に固定しつつ、この構造に必要なわずかな滑りを可能にしてくれました」と、ベルンハルト・ハーナー氏は述べています。
さらにハーナー氏は、構造材における熱膨張の影響も考慮する必要があることを認識していました。振動や動的荷重と同様に、熱膨張も部材に動きを生じさせ、それによってボルト締結部が意図せず緩む可能性があります。
しかし、このような課題に対して最適な解決策を講じたのが、254SMO®製ノルトロックワッシャーに採用されているウェッジロッキング技術でした。この技術により、動きが発生する環境下でもボルトの緩みを効果的に防ぐことが可能になりました。
腐食問題
ボルトの緩み問題に加え、湿度の多い気候や、時折吹きつける塩分を含んだ強い風も、「bLINK」の組み立ておよび設置における課題でした。すなわち腐食問題です。アーティストであるカタリーナ・グロッセは、明確な美的ビジョンを持っています。そのため、「bLINK」の特徴的で空間全体を包み込む鮮やかなピンク色を長年にわたって維持するためには、使用される部材が錆びて色が変わってしまわないことが極めて重要でした。幸いなことに、腐食とそれによる変色のリスクは、254SMO®製ノルトロックワッシャーで対応可能な課題でした。
「このSMOステンレス鋼には、特殊な高耐食性材料である1.4547鋼材が使用されています」と、ノルトロックグループの建設部門ビジネス開発マネジャーであるフランク・ゲッツは説明します。「ハーナー氏がbLINKプロジェクトに採用したウェッジロッキングワッシャーは、ボルト締結部が錆の発生によって外観を損なうことを防ぐうえで、現時点で最良の選択肢の一つです。」

今後何十年も残り続けるモニュメント
「bLINK」はアート作品でありながら、一般的な建築物と同等の耐用年数を想定して設計されています。つまり、今後何十年にもわたってオルスクロケンの一部として存在し続けていきます。そして他の建築物と同様に、ボルト締結部はその中で重要な役割を担っています。
動的荷重、熱膨張、そして腐食といった、「bLINK」の安全性と構造的完全性を脅かす外的要因は数多く存在しました。しかし、ノルトロックワッシャーの採用によって、HAHNER Technik GmbH & Co. KG、そしてこのアート作品を日々、あるいは時折通りかかる幸運な人々は、カタリーナ・グロッセの創造がもたらす圧倒的な存在感を、これから先も長く楽しむことができるでしょう。













