中川家礼二が話す足元の振動から感じる「鉄道の安全性」とは

京阪電車を始めとした鉄道好きで知られる中川家礼二さんから見た鉄道の安全性についてお話を頂いた。その他にも電車を好きになった経緯や、意識的に(鉄道車輛の)台車や下のモーターを見ること、電車の振動を足元で感じるなど鉄道ファンならではの意見が満載である。

 今回ノルトロックジャパンでは鉄道好きで知られる中川家礼二さんにお話しを伺うことができた。ノルトロックワッシャーは新型新幹線N700Sを始めとした鉄道部品として採用されていることもあり、鉄道ファンとしても有名な礼二さんから見た鉄道の安全性についてお話を頂く。

 

鉄道ファンになったきっかけ

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-はじめに鉄道ファンになったきっかけを教えてください。

 小学校低学年位かな〜京阪電車で親戚の家に行く時にたまたま先頭車両に乗って、その時に見た景色が決定的でしたね。さらに運転手さんを見たりとか、後ろに回って車掌さん見たりとか。それが始まりですね。小学2年とか3年の時ですね。

-そこから興味が広がっていくのですね。

 そうですね。いろんなところを見たりしました。

-乗り鉄・撮り鉄。礼二さんはどちらになりますか。

 基本乗り鉄ですね。

-ここ最近でオススメの路線はありますか。

 リゾート列車なんですけど、雪月花ですね。レストラン列車みたいな観光列車で、そういったものに初めて乗りまして、中々ええもんやなと思いましたね。僕は基本、都会を走る通勤型が好きなんですけど、中でコースのご飯食べたりちょっとお酒飲んだり、普段ゆっくり乗ったりすることがないので景色を眺めたり、そういうのんびりしたのもたまにはええなと思いましたね。

-プライベートで乗られたのですか。

 プライベートです。嫁と子供で。子供も小さい時はその辺の通勤列車に乗せてたん

ですけど、どうしても嫌やということで、観光列車やったら許してくれるかなと…

-お子様の反応はいかがでしたか。

 もちろん喜んでましたよ。

 

鉄道会社で就きたい仕事

-もし漫才師の仕事をされずに、鉄道の会社に働かれたとしたらどういったお仕事がさ

れたいですか。

 まあ運転手とか車掌でしょうね。

-電車に乗ってお客さんを運ぶ方なんですね。

 はい。

-礼二さんの鉄道に関する本を読ませてもらったんですが、京阪電車好きとありました

が地域や人々に身近というのが大きいですか。

 そうですね、鉄道好きの人ってローカル線とか好きじゃないですか。僕は都会を走っている、人を運ぶのがいいんです。関西だと私鉄ばっかり見てましたね。

-実際に鉄道会社で働いている人にとって、そのご家族とかが電車に乗るわけですが、礼二さんから見て、鉄道会社で働いている方が誇りに思えることってなんだと思いますか。

 日本の列車って時間に正確で寸分の狂いもなく走らせているじゃないですか。関係者に聞いたんですが、定時通りに走らせれれると『やった!』ってなるみたいですよ。

-外国ではなかなかないですもんね。ちなみに海外の列車は乗ったことはありますか。

 いや、ないですね。あんまり興味ないです。

-日本の鉄道の方が…

 そうですね。

-やっぱり、身近なとこというのが…

 そうですね、やっぱり身近にあるものが好きですね。

 

電車に乗る時に安全を意識すること

-電車に乗っているときに安全ということに意識することはありますか。例えば、揺れたり、急ブレーキかかる時があると思うんですけど。

 ありますよね。分かるみたいですね、関係者の人が乗ると。『この人のブレーキ早いなとか遅いな』とか。それを聞いてから僕も気にするようになりました。

-例えばですが、関西と東京の電車を比べたら、私個人として関西の電車の方がブレーキかけるの上手い気がするんですよ。いつ止まったとか分からないようなゆっくり止まって、東京のブレーキはいつも急で止まった時に反動がくるイメージがあります。

 多分、ダイヤの過密ども違うんでしょうね。大阪も都会ですけど、大阪の倍ぐらい走ってますから。特に東京の地下鉄なんかはいろんな線が乗り入れてるんで。例えばどこかと多いところで遅延が起こったら、全然関係ない都内のど真ん中も遅れたり。だから、かなりシビアにやってるんじゃないですか。結構入ってくるスピードも速いと思うんですよ東京は。

-大阪の人は、ガツンと止まったらうるさそうですよね。

 うるさそうですよね。沿線がハッキリしてるじゃないですか大阪って土地柄。阪神線見たら街の雰囲気まで分かるような。だから、阪急電車なんかでも車体の色を変えるみたいなことを言うたら、沿線の人がすぐ『あかん!』言うて。『あの色じゃないと!』とかね。身近にいろんな意見が聞こえてきますよね。

-阪急のあの車両の色は、ペンキ・塗料をどういう配合であの色を出しているか秘密なんですよね、確か。安全とか身近というところに関わって来るのですが、弊社では特殊なねじの販売しておりまして、鉄道ってみんなが時間通りというのもありますけど、無事にそこに着けて当たり前やと思っていると思います。終電が終わって夜中に車両の点検や修理をしていますが、そこでねじが緩むことによって事故が起こることがないようにしているですが、礼二さんは今までねじに注目したことはありますか?

 正直にないですね。。ねじ工場のおっさんとかのモノマネはやってますけど…。ただ最近、ほんまに事故多いじゃないですか。新幹線の台車に亀裂が入ったりだとか。そういうところからチラッとは気になったりはしますけどね。僕も電車の番組とかやってて車両基地行くこと多いんで、数え切れんほどのネジとかワッシャーとかいっぱいあって、それが段取りよく点検できるように置く場所まできちんと決まってて、やっぱそういうのを見る機会は増えましたね。

 

ねじの緩みの振動試験

-今日は弊社の製品を見ていただければと思っております。こちらはボルトナットの緩み試験機(上部写真手前)で、振動により通常のボルトナットでは簡単に緩むような過酷な振動試験です。ねじというのは螺旋になってるので、回していけばナットは下に下がって行き、締結される。しかし、ここに振動がかかるとボルトは元に戻ろうとする力が働いて緩むので、鉄道車両などでも緩みチェックというのを行っています。

 なるほど。

-少し比較をさせていただきたいのですが、私が締めたナットがコンピュータに連動して締め付けた力が見えます。

※レンチでナットの締め付けする

15キロニュートンという、このボルトに推奨されている締結の力になります。今は適正に締まっている状態です。では、電車が走って振動が起こったらどうなるのかを見ていただきたいと思います。

※電動ドリルで振動を与える

-今ナットがぐるっと回りましたよね。

 回りましたね。

-きちんと締めたのに振動で緩んでしまいました。緩み止めの対策製品は様々ありますが、弊社のノルトロックワッシャーというのは2枚組一組で(写真2枚目)、作業も非常に簡単です。1個ボルトに入れてもらって、通常のナットで締めていただくだけです。では、先ほどと一緒の15キロニュートンの力で締めます。

※レンチでノルトロックワッシャーを挟んだナットの締め付けする

-また、同じような振動を与えますね。

※電動ドリルで振動を与える

-ご覧の通り、緩みは一切起こりませんでした。このノルトロックワッシャーの特徴は物理的に戻り方向には回転できない仕組みになっていて、振動がかかっても緩まない様になってます。

 なるほど。

-なので、いくら振動させても絶対に緩まないんです。しかし、ねじなので例えば車両基地に車体がメンテンナンスで帰って来たら時には、取り外ししなければいけないですよね。なので外せなければ意味はありません。では今度は外してみます。

※レンチを使ってナットを外す

-見ての通り、レンチを使えば簡単に外すこともできます。緩んで欲しくない時は緩まないんですが、外したいときは簡単に外せるのがこのノルトロックワッシャーの特徴です。

 なるほどー。すごいですね。ワッシャーで変わるんですね。

-そうなんです。まず普通のねじが簡単に緩むというのも驚きだとは思うのですが…

 そうですね、普通の鉄道やったらこれ以上の振動がずーっと一日中車両基地に変える

まではかかってますもんね。

-まあちょっと過酷な振動条件にしているというのもあるのですが、普通のボルトだっ

たら、それぐらい緩むリスクはある状態で電車は走ってます。そこに我々の製品をご提案させてもらってるという状況なのです。

 はぁーなるほどー。

 

振動試験イメージ図

(振動試験イメージ図)

※振動試験の動画はこちら。また、その仕様については本記事最下部に記載しておりますので、ご興味がある方はご覧ください。

 

 

足元の振動から感じる「鉄道の安全性」

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-今日は礼二さんに乗客の方と同じ目線で我々の製品を見てもらえればと思って

いたのですが、実際なかなか電車に乗っている乗客の方がねじとか安全面とか意識す

ることってないと思うのですが。

 まあ、そうですよね。

-我々としては、人が見えないところでお客さんの安全を守っているのですが、身近なところで走っているからか余計にそういうのって認められない努力かと思ってます。

 乗る人も当たり前やと思ってますからね。

-我々のお客様は、鉄道だけじゃなくて発電所とか生活を支えているところでかつ人に見られないところで働いている方が多いので、それらをお客様に伝えたいなと思っております。 一般の方に何かこういうところを見て欲しいみたいな鉄道ファンとしての言葉をいただけますでしょうか。

 僕は意識的に見たりするんですけど台車とか下のモーターとかね。 一般の人はね、立ってるときに意識したら足元に振動が来ると思うんですよ、その下にいろんな機械が入ってるんやていうのを少しでも思って、そういう作業をしている人がいることを思い出してくれれば。もしケガとかあったらすごい文句言われるでしょ。

-そうですよね。

 普段当たり前のように走っているのに。その辺をメンテナンスして守っているという素晴らしい仕事やと思うんですよね。お客様には乗っているときに振動を足元で感じてもらって、そういう仕事をされてる方やその作業も想像してもらいたいですね。あとは、連結部分から下を見てもらってこういう作業をして守ってもらってるんだと思ってもらえれば電車に乗る楽しみも増えるかと思います。

-本日はお忙しい中ありがとうございました。

 こちらこそありがとうございました。

 

(コラム)ノルトロックワッシャーの構造

 本記事本文中に中川家礼二さんにお見せした様にノルトロックワッシャーは摩擦に頼らず物理的にボルトが緩むことを防ぎます。そして同様にトルクレンチで外すこともできます。その仕組みとしてねじの並み目(ギザギザ部分)の角度βより2枚組になっているノルトロックワッシャー同士が接触する段の角度αが角度βより大きい為、外れません。詳細はこちらをご参照ください。

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