落下物による事故撲滅に情熱を注ぐ

ALLEN SMITH アレン・スミス氏は知識習得とコーチング両面でのトレーニングを提供するため、あらゆる産業界で落下物防止施策を普及させるべくグローバルに活動するワークグループ「DROPS」の代表として世界を飛び回っている人物だ。スミス氏が提供するサービスには、育成者を育成するメニューの他、座学での知識習得セッションや実技トレーニングも含まれる。今回彼は、アメリカのニューヨークからオマーンの首都マスカットへ向かう間、忙しいスケジュールの合間を縫ってBOLTEDの取材に応え、安全確保に関するオイル&ガス業界の最新トレンドやその他多くを語ってくれた。

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あなたは世界中を飛び回っていますが、どれくらいのレベルの安全性向上を目指して活動されているのでしょうか?

掘削・鉱井の現場においては、落下物事故が発生する可能性やその結果について、昔からかなり高い認知がありました。何か物を使用する高所作業において、落下物防止は非常に基本的な安全施策で、現場での役割に関わらず、そこで働く人々はそのことをよく理解しています。この20年間、DROPSを通して行った数々の取り組みによって、落下物撲滅や事故件数低減を達成するベストな方法についての共通認識が確立されました。他の人々も自由に利用でき、そこから恩恵を受けられるノウハウが確立されたのです。

どのような形で安全性向上のための異業種間協力が行われているのでしょうか?

DROPSを通じて、エネルギー産業の幅広い部門が協力し、落下物を削減あるいは撲滅するためのツールと技術を研究・開発することができました。

こうした成果物は非常に幅広い領域をカバーしており、リスク認知とその評価方法、作業計画および作業管理、設備や備品の設計・製造、それら製品の検査や開発の管理、その運搬や物流面等、他にもまだあります。また、これらDROPSのガイドラインは現場や社内で共有され、学びに生かして行くよう義務付けられています。

ボルト締結という点で言えば、DROPSは設備機器の設計や現場での検査業務に役立てられて来たボルト締結の仕組みをもっと幅広く評価・理解することを奨励しています。

この業界における資格や認証制度はどれくらい重要なものでしょうか?

安全性や生産性を確保する上で、多くの人々が共通認識を持つ必要がある業界ならどこでも、資格や認証制度は不可欠です。こうした制度は設備機器のライフサイクルにメリットをもたらすという意味で、認証を受けた製品が適切なものであるという保証になります。また、認証で策定することにより、材料や試験内容、安全性を示す各種データの正確さが明確かつ確実なものとなります。

DROPSが次に見据えるものは何でしょう?

1つの業界で幅広く適用される規格を策定する機会をいただくことがあります。特に落下物撲滅のためボルトやナット等の締結部材をどのように選定し、管理するのかという点で、今ある規格よりもっと多くを考慮することを求めるものです。

こうしたことを実現するため、DROPSは関連製品メーカーと設備機器のスペシャリストの方々、そして関連技術を監督する政府機関とのより密な協力環境を整備し、オープンで透明性の高いワークグループを設立する必要がありますね。

名前:アレン・スミス
肩書:シルバードット社、DROPS主幹トレーナー
年齢:53歳
略歴:シルバードット社ダイレクター。スコットランド、バンチョリー在住。シルバードット社を管轄しながらDROPS運営委員会代表として、DROPSが円滑にグローバルで活動できるよう多くを手掛けている。

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