No downtime with innovative pivot pins

ブーム+アームリンク部のピン穴を、摩耗による楕円変形から解放。肉盛溶接や穴加工による補修を不要に。

RAMBOOMS社は掘削・砕石用重機メーカーに対し、ブーム・アーム・アタッチメントを「ブームシステム」としてワンストップで世界中に供給するフィンランドの企業で、同社のブームシステムは巨大な岩石を破砕する際に活躍します。

このような重機の可動部は、繰り返しの稼働による荷重のため、時が経つに連れて摩耗し、ピン穴が楕円状に変形してしまいます。同社は、ピンやブラケット部のパーツを何度も交換する必要があることに業を煮やし、自社製のピンを開発・製造して来ましたが、それでもピン自体やブラケット部ピン穴の摩耗や割れを解決するには至りませんでした。また、RAMBOOMS自社製のピンは、アセンブリされず、各パーツごとにバラの状態で製造工場に入荷していたため、スペアのピンを出荷する際、各パーツをピッキングして梱包し直す等の余分な作業が発生していたのです。

2009年、同社は遂にエクスパンダー・システムの採用を検討し、自社で実地試験を行うと、その結果は大いに満足のいくものとなりました。エクスパンダー・システムは、既にアセンブリされた状態で納品されるため、作業工程短縮に繋がり、コストと時間を削減できます。これは競争が激しい市場では非常に大きなことです。また、技術者の立場からは、一般的なピンよりも遥かに簡単に取り付けられるという点がエクスパンダー・システム最大のメリットでした。

可動部の摩耗に起因する問題は、当たり前のように必ず起こります。だからこそ、エクスパンダー・システムの採用によって、顧客からのクレームがなくなったことは同社関係者の心の平穏にも繋がり、尚且つ市場における競争力をも向上させる結果となりました。また、エクスパンダーは製品の出荷体制も大きく進歩させています。常時あらゆるモデルの製品を在庫し、極めて迅速に出荷対応が行える点は特筆すべきところです。

RAMBOOMS社のプロダクト・マネジャーであるサンパ・ヴァーホマー氏は「当社のお客様は、エクスパンダー・システムのピボットピンが入っていればその重機自体が高品質なものだと考えているようです。このことは私たちもよくよく考えなければいけない点だと思いました。」と語ってくれています。

エクスパンダー・システムは、同社製ブームシステムのブーム・アームリンク部に採用され、ピン軸が太る形で拡張する独自機構により、可動部の摩耗そのものを無くしています。ピン軸が拡張することでピン穴内の遊びとなる隙間を埋め、ピン穴内でピンが何度も動いて衝突する事象を無くしてしまうのです。これによって安全性・確実性を向上させるだけでなく、取付・取外し双方の作業は大幅に簡単になる上、ピン穴摩耗時に必要だった肉盛溶接からの穴加工という、非常に時間と労力、そしてコストのかかる補修作業は不要になったのです。

顧客: RAMBOOMS社
採用レンジ: 450kg~20,000kg間にて40モデル
エンドユーザー: CRUSHER MANUFACTURERS AND MINES社
採用製品: エクスパンダー・システム ピボットピン
アプリケーション: 砕石機のブーム・システム

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