【エキスパート】油圧式ボルトテンショニング

Q:   油圧テンショナーの最大の利点は何ですか?

A:  油圧テンショナーを用いた締結方法は、太径のボルトでも、目標軸力に対して精度の高い締結が確実、簡単、しかも素早く行うことができます。

通常のトルク法でレンチやインパクトレンチ、油圧トルクレンチを使用する場合、ボルトを無理に回転させることになる為、摩擦の影響を大きく受けます。

油圧テンショナー本体は円筒状になっており、締結するボルトやナットに被せるように取り付けます。プルラーと呼ばれるねじを切ったパーツを本体上部からねじ山に嵌合させ、油圧のピストンで引き上げると、本体脚部にあたるブリッジが相手母材に踏ん張る形となり、プルラーがボルトを引き上げます。テンショナー本体が発生させる油圧の力はボルトに直接作用するので、油圧でかかる荷重がそのままボルト軸力として発生します。そしてテンショナーの圧力でボルトが引き上げられた状態のまま、ナットを手で回転させて着座させます。着座後に油圧の負荷を解放すると、ナットが着座しているため、油圧で引き上げられていた時の応力が、ボルトの長さと直径に応じて変動はあるものの、ほぼそのままボルト軸力に転化して保持されます。

油圧テンショナーのメリットをまとめると、

  • 【多箇所の締結】―複数のボルトテンショナーを並列に繋ぐことで、複数ボルトの同時締結が可能。
  • 【均一締結】―複数のボルトを同時に締め付けることで、フランジ面を均一に締結できる。ガスケットジョイントにも最適。
  • 【軸軸力管理】―ボルト軸力の誤差が少ない。約±5%程度。摩擦による軸力の損失がなく、潤滑油も不要。残留軸力の予測がしやすく、締め過ぎることもない。
  • 【スピーディ】―使用方法はシンプルかつ、締め付けにかかる作業スピードも速い。
  • 【安全性】―ピンチポイントや反力受けの問題はなし。ボルタイトシステムは、業界基準以上の独自の安全基準に基づいて製造されている。
  • 【多様性】―アダプタキットを使うと、1つのテンショニングキットで様々なサイズ・種類のボルトに適用することができる。
  • 【経済性】―上記の利点を総合すると、油圧ボルトテンショニングは高い作業効率をもたらし、メンテナンスコスト削減に寄与できる。

 

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