Xシリーズワッシャーを試験

課題

ワム・メタルズ社は、非鉄・鉄製の機械部品に特化した様々な製品のメーカー、サプライヤーです。地元南アフリカを含む世界の市場で活動しています。同社は長きにわたり、ロジスティクス企業のトランスネット社の貨物鉄道部と緊密な関係を持ってきました。この部門は貨物輸送を専門とし、主に自社所有の電気線のレールを取扱っています。

ワム・メタルズ社がトランスネット社の仕事で、装置内の継ぎ目の役割であるコンダクタは、ロッキングプレートを使用しており、このパーツは締結後のボルトを固定するために使用されるのが常でした。しかし、メンテナンス不良から多くの事故が発生したのです。マニュアルでは、継ぎ目板をいったん締め付けた後 に増し締めを行い、この増し締めのときにロッキング プレートは曲げられてボルトをロックすることができると規定されていたのです。

これらの事故では、プレートは正常であったことが分かっています。したがって、頭上ラインの振動でボルトが緩み、接触ワイヤーが継ぎ目板から引っ張られて外れたのです。

ソリューション

ワム・メタルズ社は2014年4月に仕様を変更し、ロッキングプレートに変えて、ステンレススチール製のノルトロックワッシャーを使用するようにトランスネット社のエンジニアリング部に依頼しました。

徹底した試験が実施されました。ノルトロックワッシャーは、設計通りの機能を発揮し、ずれは発生しませんでした。結果、トランスネット社はロッキングプレートに変えてこのノルトロックワッシャーを使用することを承認しました。

 

結果

今日に至るまで、ノルトロックワッシャーを使った重ね継ぎの接合部離断による事故は報告されていません。ワム・メタルズ社は現在、信号機の接合用にNLX10を、また107mm2の接触継ぎ目板にNL10ssを、161mm2の接触重ね継ぎやレール、マストの接合についてNL12ssを使用しています。

ワム・メタルズ社にとっては、ノルトロックワッシャーを継ぎ目板に使用することで、後の増し締めの必要がなくなっています。同じように、信号機、レール、マストの接合にも当てはまります。これによってメンテナンス費用が削減され、接触部離断事故も減少しています。

ノルトロックXシリーズがこれまで本格的に関わることがなかった新しい分野で実地試験をしたことになるワム・メタルズ社の実例は、今後のノルトロック社にとって非常に有益な経験となりました。